【質問】耳鳴りは年のせい?

【答】

年のせいだけではありませんが、高齢者に多いのは加齢性難聴によるものです。

高齢になるほど、耳鳴りに悩む人の割合が増えるのは確かです。 しかし、耳鳴りが加齢のせいで起こっているとは限りません。 若い人の中にも、耳鳴りで悩まされている人はいます。 そもそも耳鳴りがあるということは、耳に何らかの不調があることを意味しています。 その不調には、病気が原因で起こっているものと、加齢によって耳の機能が衰えることで起こっているものがあります。
耳の不調として、特に問題になるのは「難聴」です。 耳に音が入ると、その情報が蝸牛神経を通って脳に伝えられ、脳が音として感じ取ります。 難聴があると耳に入ってくる音が小さくなり、脳は小さくなった音の情報を拾わなければなりません。 そのため無理をして音を感じ取ろうとし、それまで聞こえなかったノイズ(雑音)まで聞こえるようになってしまうのです。 耳鳴りはこうして起こると考えられます。 ただし、若い人の場合は、難聴を引き起こす何らかの病気が原因になっている可能性が、高齢者の場合よりも高くなります。 背景に病気がある耳鳴りは、病気を治療することで治すことができる場合もあります。 高齢者でも病気が原因にな手耳鳴りが起こることはありますが、 多いのは、年を摂ることで起こる「加齢性難聴」が原因となるケースです。