鬱・ストレス・ボケ対策に「レシチン」

低分子レシチンを摂ると、脳に快感を与えるホルモンであるβ-エンドルフィンやドーパミン、セロトニンが増え、 鬱やストレス、ボケの症状が改善することがわかりました。 また、鬱や不安神経症に悩む患者さんに低分子レシチンを摂ってもらうと、 気分が明るくなったり、行動が積極的になったりすることもわかっています。 気持ちが落ち込んでいる人は、一度、低分子レシチンのサプリメントを摂ってみてください。


■レシチン

脳の若返り栄養として注目されるレシチン

「五月病」という言葉があるように、新年度が始まったばかりの初夏のころは、生活環境の変化によってストレスが過剰になり、 不安感に襲われる人が増えます。 こうした状態で、さらにストレスがかかると、本格的な鬱になって、日常的にイライラしたり、落ち込んだり、 よく眠れなかったりする日が続きます。 また、鬱が進行すれば、引きこもりやアルツハイマーにつながる恐れもあります。 そのため、できるだけ症状の軽いうちに、適切な治療を受けることが、鬱の改善にはきわめて重要なのです。 通常、鬱の治療は投薬によって行われます。しかし、鬱の薬は副作用が強いという難点もあり、 長期にわたって薬を飲み続けたり、急に薬を止めたりした結果、かえって鬱を悪化させる場合があります。

そこで今、注目されているのが「低分子レシチン」(K・リゾレチン)です。 皆さんも、レシチンという名前を聞いたことがあるでしょう。 レシチンとはリン脂質といわれる脂肪の一種で、大豆や卵黄、ゴマなどに多く含まれ、 脳の若返り栄養素として注目されている成分です。 そもそも、脳の内部では、約140億個もあるといわれる神経細胞同士が、突起のようなものを四方八方へ伸ばして、 互いに絡み合っています。レシチンは、これらの神経細胞膜の原料となっているのです。 さらに、神経細胞の末端では神経伝達物質というホルモンが分泌され、さまざまな情報をやり取りしながら、 脳を活発に働かせています。そうした神経伝達物質の一種で、心身を落ち着かせる働きがある アセチルコリンもまた、レシチンを原料としているのです。


■脳に届きやすい低分子レシチン

レシチンが脳内で不足すると、どういうことが起こるのでしょうか。
まず、脳が栄養失調のような状態に陥り、神経細胞がやせ細っていきます。 すると、脳の情報伝達のやり取りがうまくいかないので判断力が鈍くなったり、 軽いストレスを深刻に受け止めたりするようになります。 そして、十分な量のアセチルコリンが作られなくなるため、一日中心身が落ち着かない状態になります。 その結果、イライラ感がつのったり気分が落ち込んだり、不眠になったりして鬱がさらに進むのです。

こうしたことから、脳の衰え、ひいては鬱を防ぐ上でレシチンの補給は大切なことですが、 ふだんの食事で大豆製品や卵を多く食べるだけでは十分とはいえません。 その理由は、ストレスにさらされて体内でのレシチンの消耗が激しいことに加えて、 血液脳関門という異物の侵入を防ぐ関所のようなものが、脳にあるためです。 血液脳関門では、分子の小さい脂溶性(油に溶けやすい性質)の物質しか通さない特徴があり、 脂溶性でも分子の大きいレシチンは、血液脳関門をほとんど通れないのです。

この難点を解決したものが低分子レシチンです。低分子レシチンとは、特殊な方法でレシチンの分子量を半分以下にして、 血液脳関門を通りやすくしたものです。なお、低分子レシチンは、すべて天然の大豆レシチンを原料としているので、 薬と違って副作用の心配もまずありません。


●脳内の快感ホルモンが、低分子レシチンで増加

低分子レシチンについては、国内外でさまざまな研究結果が発表されています。 例えば、米国のマサチューセッツ工科大学で行われた実験で、低分子レシチンを摂ると、10~15分で脳へ届き、 数時間にわたって脳のα波(脳が落ち着いているときに現れる脳波)を増やすことが確かめられました。 また、鈴鹿医療科学大学大学院教授の具然和博士らのグループが、低分子レシチンの効果を調べた実験もあります。 この実験では、低分子レシチンを摂ると脳に快感を与えるホルモンである「β-エンドルフィン」「ドーパミン」「セロトニン」が増えることが確認されています。 また、一般の病医院でも、鬱や不安神経症に悩む患者さんに低分子レシチンを摂ってもらうと、 気分が明るくなったり、行動が積極的になったりすることがわかっています。

最近では、低分子レシチンの栄養補助食品が健康食品店や通信販売で買えるようになりました。 気持ちが落ち込んでいる人は、一度、低分子レシチンのサプリメントを摂ってみてください。

【関連項目】
『レシチン』
『レシチン関連人気定番製品』