不整脈・狭心症対策に『コエンザイムQ10』

不整脈や狭心症は心臓の働きを強める成分『コエンザイムQ10』不足が隠れた原因で、年を取るほど減少。

■コエンザイムQ10と心臓病

●心臓病の人は『コエンザイムQ10』が少ない

心臓は、収縮・拡張というポンプ作用を毎日10万回繰り返し、全身に血液を送り出しています。 この心臓のポンプ作用に深く関わっているのが、 『コエンザイムQ10』という成分です。 コエンザイムQ10はビタミンに似た栄養成分で、人間の体では心臓を始め、腎臓・肝臓・筋肉など、 大量のエネルギーを消費する臓器や組織に多く含まれています。 そして、細胞の中にあるミトコンドリアという小器官が、エネルギーを効率よく作り出せるようにする役割を担っているのです。 体内に十分な量のコエンザイムQ10があれば、不足しているときに比べて28倍も多くのエネルギーを作り出せることが、 実験で確認されています。

ところが、私たちの体内で合成されるコエンザイムQ10の量は、20歳を頂点に、 年を取るほど減少していきます。特に減少が著しいのは心臓で、20歳のときに比べて40歳では68.2%、80歳では42.9%と、 半分以下に減ってしまうのです。 私たちの心臓は、年を取るとポンプ作用が低下し、動悸・息切れや不整脈・狭心症などが起こりやすくなります。 その原因の一つが、コエンザイムQ10不足と考えられているのです。 米国で行われた複数の試験の結果、心臓病の患者さんの約75%は、心臓中のコエンザイムQ10が極端に不足していることが わかりました。つまり、心臓病の人の4分の3が著しいコエンザイムQ10不足だったのです。 実際、コエンザイムQ10を補給すれば、心臓の拍動が増強され、拍動リズムも安定し、心臓病の改善にも役立つことが明らかになっています。


●胸痛や不整脈が起こりにくくなった

米国では、薬を使って被験者5人の血中コエンザイムQ10濃度を低下させた後、コエンザイムQ10を取ってもらう試験が 行われました。その結果、血液中のコエンザイムQ10濃度が高まるにつれて、心拍出量が増えることが確認されました。 心拍出量の増加は、心臓のポンプ作用が高まったことを示しています。 イタリアでは、うっ血性心不全(高血圧や老化などが原因で心筋が弱って心機能が衰える病気)で半年以上治療を続けている 患者さん2644人に、通常の治療薬(強心剤や利尿剤)に加え、コエンザイムQ10を3ヵ月間摂ってもらう試験が行われました。 その結果、むくみ・動悸・めまいなどの症状を訴えていた患者さんの7割以上に、症状の改善が見られたのです。 米国の研究でも、コエンザイムQ10を摂ることで、うっ血性心不全の患者さんの4分の3に症状の改善が見られたことが 報告されています。さらに狭心症の発作が減少した例、心筋梗塞の患者さんの胸痛や不整脈が減少した例なども 臨床試験で確認されています。


■高吸収型コエンザイムQ10

コエンザイムQ10はイワシやレバーに多いが、体に吸収されにくく確実に補うには 『高吸収型コエンザイムQ10』が一番

●コエンザイムQ10の吸収率が大幅にアップ

心臓の働きを強めるコエンザイムQ10は、私たちの体内でも合成されますが、年を取るほど減少し、不足してきます。 そのため、食品ではコエンザイムQ10を補うことが重要となってきます。 日本人が食品から摂っているコエンザイムQ10の量は、1日に6.5mg程度。 血液中のコエンザイムQ10濃度を高めるには、1日に50~100mg摂るのが理想とされています。 食品でコエンザイムQ10を多く含んでいるのは、イワシやサバ、レバーや赤身の肉、ブロッコリーやホウレン草など。 しかし、食品でコエンザイムQ10を100mg摂るには、イワシなら約20匹、牛肉なら3~4kg、ブロッコリーなら約1.4kgが必要で、 毎日これだけの量を食べるのは不可能でしょう。そこで、コエンザイムQ10不足を補うために市販のサプリメントを利用する人が 増えています。ただし、従来のサプリメントには大きな難点がありました。それは、コエンザイムQ10が体内に吸収されにくく、 吸収されてもすぐに体外に排泄されてしまうことです。そうしたコエンザイムQ10の難点を改良した新しいタイプのサプリメントが 開発され、今注目を集めています。それが『高吸収型コエンザイムQ10』です。 高吸収型コエンザイムQ10とは、コエンザイムQ10をγ-シクロデキストリンという環状オリゴ糖(ブドウ糖が8個結合した物質) で包んだもの。高吸収型コエンザイムQ10の吸収率の高さは、次のような試験で確かめられています。

被験者に「高吸収型コエンザイムQ10とセルロース(水に溶けにくい食物繊維)の混合物」 「水溶化高吸収型コエンザイムQ10(水に溶けやすくした高吸収型コエンザイムQ10)」を摂ってもらい、 高吸収型コエンザイムQ10の血中濃度がどう変化するかを調べました。 その結果、最も吸収率が良かったのは高吸収型コエンザイムQ10でした。 しかも、作用が長時間保たれることも明らかになったのです。 ほかにも、九州大学などで高吸収型コエンザイムQ10の吸収率を調べる試験が行われ、 どの試験でも極めて高い吸収率を示しました。 実際に、高吸収型コエンザイムQ10のサプリメントを摂って、心肺機能が向上して持久力が高まった例も 報告されています。動悸や息切れ・疲労感・むくみ・冷えなどで悩んでいる人は、改善の一助として 高吸収型高吸収型コエンザイムQ10を利用してはいかがでしょうか。