脂肪燃焼&抗酸化作用に
『アルファリポ酸(α-リポ酸)』

アルファリポ酸(α-リポ酸)』は、糖をエネルギーに変える作用のほか、 余った糖が脂肪に変化するのを阻止し溜め込まれるのを防ぐ、という働きや、 ビタミンC・Eの約400倍といわれる強力な抗酸化力でアンチエイジングをサポートします。 もともと体内に存在するアルファリポ酸は、年齢を重ねてもハツラツと過ごしたい方や 炭水化物や糖分を多めに摂ってしまいがちな方々のなかで、意識的にサプリメントとして補っている人が多い健康成分です。


■「α-リポ酸」とは?

脂肪燃焼&抗酸化作用

最近、健康や美容に関心の高い人たちの間で、筋肉量を増やして肥満を防ぐ特効成分の『α-リポ酸』 が大きな注目を集めています。α-リポ酸は、細胞内のミトコンドリアに多い脂肪酸の一種で、 別名、チオクト酸と呼ばれ、エネルギー代謝を助ける補酵素として働いています。 私たちが生きて行くのに必要なエネルギーは、ミトコンドリアによって作られますが、 その際、α-リポ酸は、炭水化物からエネルギーを作り出す補酵素として、必要不可欠なものです。

α-リポ酸は、自然界ではジャガイモ、ホウレン草、ブロッコリーなどの野菜や肉類に少量含まれています。 私たちの体の中にも存在しますが、その量はほんのわずかで体が必要とする量には程遠いものです。 さらに、年齢を重ねるごとにアルファリポ酸の体内生産量が減少するとともに、 食事から摂取できる量もわずかとなります。

α-リポ酸は、1951年に発見されて以来、研究が進められ、さまざまな働きのあることがわかってきました。 日本では、医薬品として、30年以上も前から糖尿病の合併症の薬として使われています。 そして2001年に、α-リポ酸は厚生労働省の認可を受け、サプリメントとしての使用が認められました。

α-リポ酸は、ブドウ糖をすばやくエネルギーに変換する働きがあり、脂肪燃焼を強力にサポートし、 体全体の新陳代謝を高めることで基礎代謝量を上昇させたり、細胞内のミトコンドリアの働きも活発にするため、 ダイエットに有効であるとされています。また、α-リポ酸の「抗酸化力」は ビタミンC・Eの約400倍と言われており、ビタミンC・Eの抗酸化持続力よりも長時間持続させる効果が見られます。 その抗酸化力によるアンチエイジング効果はコエンザイムQ10を凌ぐほどといわれています。 さらに、α-リポ酸は、美容・ダイエット以外、肝臓の働きを強化する、ボケを改善する、 細胞を活性化して本来の正常な体内代謝を取り戻す、疲労回復、糖尿病、血糖値の安定、 などの効果があるともいわれています。



●ATP(アデノシン三リン酸)

エネルギーを作り出すもとになる物質

私たちの体には、糖や脂肪をエネルギーとして燃焼させる、エネルギー代謝 の仕組みが備わっています。このエネルギー代謝が行われるのは、ミトコンドリアという細胞の中にある小器官で、 自動車に例えればエンジンに相当します。食べ物から摂り入れられた糖や脂肪がミトコンドリアに供給されると、 酸素と反応してエネルギーが生まれます。この過程の中で最終的に作られるのが「ATP」(アデノシン三リン酸) という物質です。ATPは、いわばエネルギーを作り出すもとになる物質で、これがなければ人間は生きていけません。 ATPは体内にためて置けないので、ミトコンドリアでは絶え間なくATPが作られています。 ATPが作られる過程は、大きく次の4段階に分けられます。

▼第1段階
食べ物から摂った糖や脂肪が体内で分解・吸収され、ピルビン酸や脂肪酸に変化します。
▼第2段階
ピルビン酸と脂肪酸が細胞内のミトコンドリアに入ることで、アセチルCoAという物質に変化します。
▼第3段階
アセチルCoAがエネルギーの生産回路の一つであるクエン酸サイクルに入っていいきます。
▼第4段階
アセチルCoAが同じくエネルギーの生産回路の一つである電子伝達系に入り、 最終的にATPが作られます。

●α-リポ酸の働き①「基礎代謝量を高める」

基礎代謝が低下すると太りやすくなる

αリポ酸は細胞内のミトコンドリアにあり、エネルギーが生産される第1から第4までの全ての過程で働き、 エネルギーを生み出すのを助ける役目を果たしています。 つまり、反対にいえば、α-リポ酸が不足すると、ATPが体内に少なくなり、 糖や脂肪の代謝がスムーズに行われなくなって、エネルギーは作られにくくなるのです。 これを代謝の衰えといいます。代謝が衰えれば、基礎代謝量(安静にしていても 消費されるエネルギー量)が低下して、太りやすい体質になってしまいます。

◆筋肉量を増やして基礎代謝を高める

ATPは、食べ物から摂り入れられた糖質・脂質・たんぱく質が分解するときに作られますが、 このうち、ATPが生産されるときに最も使われるのが糖質です。 糖質がエネルギーとして使われずに余ると、体内で中性脂肪に変わり、これが脂肪細胞に蓄えられると、 体脂肪となって肥満を招いてしまいます。α-リポ酸が関わっている栄養素はこの糖質。 細胞まで運ばれた糖質を、脂肪細胞に蓄えられないようエネルギーとして使われやすい形に分解させるのです。 α-リポ酸が体内に十分あれば、糖質がどんどん消費されてエネルギーの生産がスムーズになるため、 体内に余分な脂肪がたまることなく太りにくい体に変わっていきます。 若い頃、食べ過ぎてもさほど太らなかったのは、全細胞のα-リポ酸が、糖分をどんどん分解していたからなのです。

◆筋肉細胞を増やす

そして、α-リポ酸には、筋肉細胞を増やす働きもあります。 その効果は、次に紹介する2つの実験でも確かめられています。 まず、実験用の筋肉細胞に、1ミリリットル当たり1~100μgの濃度でα-リポ酸を添加し、24時間培養したところ、 筋肉細胞は明らかに増殖していました。次に、実験用のネズミにα-リポ酸を混ぜたエサを24日間与え、 後ろ足の筋肉(ヒラメ筋)の重さを調べた結果、筋肉の量が増加していました。 筋肉には、基礎代謝量を高め脂肪を燃やす働きがあります。 そこで、筋肉量が増えたということは、痩せやすい体質になったといえるのです。

◆肥大した脂肪細胞を縮小させる

脂肪細胞は、他の細胞と違って湯滴という物質でできています。余分な中性脂肪は、この油滴の中に蓄えられています。 そして、肥満している人の脂肪細胞は、油滴のサイズが大きくなるにしたがって肥大していきます。 α-リポ酸には、肥大した脂肪細胞を縮小させる働きのあることもわかっています。 脂肪細胞に、α-リポ酸を加えて7日間培養した実験があります。その結果、油滴のサイズと脂肪細胞のサイズが、 いずれも小さくなったことが確認されたのです。


●α-リポ酸の働き②「抗酸化作用」

ビタミンC・Eの約400倍

α-リポ酸は、ビタミンCの400倍と言われる抗酸化力のために、アンチエイジングに効果があると以前から評判です。 α-リポ酸の抗酸化力はビタミンC・Eの約400倍と言われており、 ビタミンC・Eの抗酸化持続力よりも長時間持続させる効果が見られます。 その抗酸化力による「アンチエイジング効果」はコエンザイムを凌ぐほどで、 計り知れないものを持ち様々な箇所に働きかけます。 また、α-リポ酸は、皮膚の組織で、古い細胞が新しい細胞に入れ替わるときにも欠かせない成分でもあります。

◆肌の衰えを防ぐ

私たちの体を構成する60兆個もの細胞は常に新しく生まれ変わることで、その働きを保っています。 この生まれ変わりを「新陳代謝」といいます。代謝が活発になれば、当然、新陳代謝も盛んに行われるようになります。 例えば、肌細胞の新陳代謝が活発になれば、古い細胞は、肌の表面にどんどん押し上げられ、 アカになってはがれ落ちていきます。つまり、肌はいつもみずみずしい状態を保てるわけです。 α-リポ酸を作っているある原料メーカーが行った実験によると、α-リポ酸を与えた肌細胞は、何も与えない細胞よりも 新陳代謝が促進されることがわかったそうです。さらに、シミやソバカスのもとになるメラニン色素の生成を抑える 効果のあることも確認されています。したがって、α-リポ酸を補えば、シミやシワを防ぐことができるなど、 肌の老化予防にも期待が集まっています。 いつまでも美しい肌を保ちたい人は、α-リポ酸を摂ってみてはいかがでしょうか。


●α-リポ酸の働き③「その他の作用」

海外では、以前から糖尿病の治療薬としてα-リポ酸が使われており、高血糖の予防にも利用できると考えられます。 また、美容・ダイエット以外、肝臓の働きを強化する、ボケを改善する、 細胞を活性化して本来の正常な体内代謝を取り戻す、疲労回復、糖尿病、血糖値の安定、 などの効果があるとも言われています。


●加齢と共に減少するα-リポ酸

分解されない余分な糖が脂肪細胞に蓄積される

α-リポ酸は、60兆個の細胞の中のミトコンドリアの中に存在し、体内で生産することのできる成分ですが、 その生産量がごく微量ということもあり、加齢とともにミトコンドリアの機能が低下するのにつれて、 α-リポ酸も減少する傾向にあります。 20歳前後をピークに、20代後半から減少をたどり、特に30代あたりからは減少の一途をたどります。 つまり、α-リポ酸は、中年で減少する・・・・・
実はこれが中年太りの原因と考えられるのです。
中年太りで体脂肪が増えるのは、食事で摂取した炭水化物、すなわち糖を、 せっせとエネルギーに代えていたα-リポ酸の量が減ることで、体内に、分解されない余分な糖が余リだし、 この余った糖が、脂肪に作り替えられ、内臓や皮下の脂肪細胞に、どんどん貯えられた結果なのです。 そして恐ろしいことに、一度減ってしまったα-リポ酸は、体内では増やすことは殆ど不可能。 身体の外から何かしらの方法を使ってα-リポ酸を補い、中年太りをストップさせるしかないのです。

◆α-リポ酸を補うと、中年太りはどうストップするのか?

食事から体内に吸収された糖は、細胞に送られ、まずピルビン酸に変化。ここには、まだα-リポ酸は関わりません。 このピルビン酸が、エネルギーの生産機関である、ミトコンドリアに入ります。ここで待っているのがα-リポ酸。 ピルビン酸を、アセチル CoAという物質に変化させます。 この工程が無いとピルビン酸はエネルギーを生み出すクエン酸回路に入れず、また体脂肪に逆戻り、 クエン酸回路に入ったアセチルCoAは、コエンザイムの働きによってエネルギーATPに作り変えられます。 α-リポ酸があって、コエンザイムの効果もアップされるのです。 減ってしまったα-リポ酸を補うことで、食事で摂った栄養は効率よくエネルギーに変化し、 運動することで体脂肪減少につながるのです。 中年太りをストップさせるには、 α-リポ酸を外から摂取するのが重要なのです。


●α-リポ酸が多く含まれている食品

私たちがふだん食べている食品の中で、α-リポ酸が比較的多く含まれているのは、動物の内臓(レバー)、 ホウレンソウ、ブロッコリー、ジャガイモ、トマト、グリーンピース、メキャベツなどです。 しかし、その量はごくわずかでα-リポ酸の1日の補給の目安を摂るためには、ホウレンソウの場合、 乾燥させたものを30kgも食べなければなりません。30kgのホウレンソウを毎日食べ続けることは、 現実には無理でしょう。そこで、α-リポ酸を確実に効率よく体に補給するためには、 α-リポ酸のサプリメントを利用するのが最も簡単な方法です。 なお、α-リポ酸の効果をもっと増すためには、コエンザイムQ10という成分を一緒にとることが勧められます。 コエンザイムQ10は、α-リポ酸と同様、体内でエネルギーを作り出すのに関わる重要な成分。 コエンザイムQ10が体内に十分あれば大量のエネルギーが作り出され、内臓や筋肉が活発に働くようになります。 最近では、α-リポ酸とコエンザイムQ10を両方含むサプリメントも市販されているので、 そうしたものを利用するのも手でしょう。


●α-リポ酸の摂取目安量

α-リポ酸を摂る量は、老化予防を目的とする場合や、筋肉量を増やし肥満解消効果を期待する場合には、 1日100~200mg摂るのが目安です。ただ、日ごろから体の不調を感じている人は、500mgくらい摂取しても問題ありません。 α-リポ酸のサプリメントを摂るときには、できるだけ空腹時に摂ることと、1日数回に分けて摂ることを 心がけてください。こうすることで、体内でα-リポ酸がスムーズに吸収されやすくなります。


●α-リポ酸のサプリメント

αリポ酸のサプリメントは、アメリカで人気に火がつき、生活習慣が気になる人やダイエットにとりくむ人から 支持を集めています。日本でも、今、熱い注目を浴びるアルファリポ酸は美容業界でも信頼のおかれている 美容成分でもあります。現在、アルファリポ酸と相性のいいビオチンやコエンザイムQ10、カルニチンなどを 摂られている方はもちろん、いつまでも若々しくいたい、健康的なダイエットに役立てたい人にピッタリの サプリメントです。