筋肉年齢

現代人に蔓延する「筋肉年齢の衰え」こそ、転倒・骨折・寝たきり・ボケを招き、寿命を縮める元凶で、 筋肉が強く若い人ほど、無病で長寿を保つことが実証されました。 また、筋肉年齢が衰えると、肥満・ドロドロ血液から狭心症・脳梗塞・婦人病・老眼・リウマチ・鬱などを招くといわれています。


■筋肉

筋肉は体重の半分を占める重要な器官

「人体で最大の器官は何か」と聞かれたら「肝臓」と答える人が多いかもしれません。 確かに肝臓は1kgの重量がある大きな器官。 ところが、人間の体には肝臓よりはるかに巨大な器官があることごを存知でしょうか。 それは『筋肉』。筋肉は、男性で体重の約48%、女性で38%を占める、人体で最大の器官です。 重量でいうと、体重60kgの男性であれば、30kg近くを筋肉が占めています。 筋肉が人体最大で重要な器官といわれても、ピンとこないかもしれません。 しかし、筋肉の働きについて考えれば、すぐに納得してもらえるでしょう。 私たちの体を直接動かす原動力となるもの、それが筋肉です。 「筋肉がつかさどる人間の活動能力・活動範囲」こそ、その人の「若さ」と言い換えても過言ではないでしょう。

例えば、高齢になると、外出が億劫になったり、寝たきりに陥ったりする人が少なくなりません。 とはいえ、これは決して「年を取ったため」に起こるのではありません。「筋肉が衰えたため」に起こるのです。 私たちの若さの源泉である筋肉が衰えると、活動能力・活動範囲が低下して転倒しやすくなります。 その結果、骨折→寝たきり→短命化という経過をたどる場合が少なくありません。 この本当の犯人こそ、筋肉の衰えなのです。認知症(ボケ)も同じです。 筋肉の衰えによる活動能力・活動範囲の低下は、脳の廃用性萎縮を引き起こし、認知症の重大な原因になるのです。


■筋肉とは?

全ての筋肉は、健康維持のために働く

では、筋肉とはいったい何なのでしょうか。 筋肉は、自分でその動きをコントロールできる「随意筋」と、 コントロールできない「不随意筋」とに分けられます。

●随意筋

自分の意思で動かすことができる筋肉で、腱によって骨格に付着しているので、「骨格筋」とも呼ばれます。 骨格筋は骨と連動して動き、姿勢を保つ、臓器を保護する、衝撃を吸収するなどの働きを担っており、 次の2つの種類があります。

▼赤筋
別名「遅筋」。姿勢の保持やマラソンなど長時間の運動で用いられ、パワーはない反面、持続力を備えています。

▼白筋
別名「速筋」。素早さとパワーを兼ね備え、短距離走などのように瞬発力を必要とする運動で行われます。 ただし、持続力に乏しく、疲れやすいという特徴を持っています。

●不随意筋

自律神経やホルモンによって働きを支配されている筋肉で、自分の意思では動かすことができません。 これには、次の2種類があります。

▼心筋
心臓を動かしている筋肉。休みなく働き続けているため、きわめて丈夫な組織になっています。

▼平滑筋
血管や内臓を作る筋肉で、ゆっくりと動いて疲れにくい性質を持っています。

一口に筋肉といっても、さまざまな働きを担い、さまざまな構造をしていますが、共通しているのは、 私たちの健康の維持・増進のために働くということです。したがって、筋肉が若々しく、パワーにあふれていれば、 私たちは若々しい心と体が手に入り、健康長寿を実現しやすくなるのです。


■筋肉年齢の衰えと免疫力

筋肉年齢が衰えると、体温も免疫力も低下する

筋力は、いうまでもなく筋肉量と比例します。そして、筋肉量の減少は、骨量の減少につながります。 そのため、筋肉年齢の衰えでまず問題になるのは、骨折。 筋力が衰えた人は少しのことで転倒しやすいばかりでなく、骨が弱いので骨折しやすいのです。 筋肉年齢の衰えは、骨折にとどまらず、体にもっと深刻な事態を引き起こします。 特に気をつけたいのは、「免疫力の低下」です。体温が下がると免疫力が著しく落ちることを、ご存知でしょうか。 癌細胞は35℃台の低体温で盛んに増殖しますが、これは体温が低いと免疫力がうまく発揮されないためです。 実際に、体温が1℃下がると、免疫力は30%以上も低下するといわれています。

では、低体温を引き起こす最大の原因は何かといったら、それは「筋力の低下」です。 運動をしていないとき(安静時)でも、人間は生命を維持するためにエネルギーを燃焼させています。 これを「基礎代謝」と呼びます。この基礎代謝によって生じる熱量のうち、 実に1/3は骨格筋や心筋などの筋肉で生み出されています。 ですから、筋肉年齢が若ければ基礎代謝が高くなり、当然ながら体温も上昇し、 免疫力がアップして病気知らずの強い体になれます。

反対に、筋肉年齢が衰えて筋力が低下すると、産熱量が減少して免疫力が弱まり、癌や感染症にかかりやすくなります。 さらに、免疫力が乱れて、アトピー性皮膚炎・花粉症などのアレルギー病やリウマチなどの免疫異常の病気を招く 下地を作ることにもなります。筋肉年齢が衰えている人は、低体温で免疫力も弱いため、手術をしても傷の治りが遅く、 当然、他の病気の回復にも時間がかかります。 体力の回復に筋力が不可欠であることは、最近は医療現場でも広く認知されています。 以前は、開腹手術後の患者は絶対安静が一般的でしたが、 現在では術後1日か2日で歩行などの軽い運動をしてもらうようになりました。 体力を回復させるためには、安静にするよりも適度な運動で筋肉を動かし、筋肉年齢の衰えを防ぐことが何よりも重要なのです。


■筋肉年齢の衰えと肥満

筋肉が脂肪に変わり、基礎代謝が低下する

多くの現代人が悩んでいる「肥満」も、筋肉年齢の衰えが大きな原因です。 肥満とは要するに、筋力が低下したために筋肉が脂肪に置き換わってしまった状態のこと。 摂取したエネルギーを消費するはずの筋肉が減少し、 その結果、使い切れなかったエネルギーが皮下脂肪や内臓脂肪として蓄えられ、だぶついてしまうわけです。 つまり、筋肉が減ると基礎代謝が低下し、脂肪が燃えにくい体になるのです。 筋肉年齢の若い人なら、基礎代謝だけで1日1200kcal消費できます。 人によって幅はありますが、テニスを1時間プレーして消費できるエネルギーは300~500kcalなので、 いかに基礎代謝のエネルギーが大きいかわかるでしょう。 無理なダイエットに励むより、筋肉年齢の若返りに取り組む方が実は簡単に痩せられるのです。


■筋肉年齢の衰えとドロドロ血液

子宮筋腫や生理痛も、筋肉年齢の衰えが原因

最近、問題にされることが多い「ドロドロ血液」も、筋肉年齢との関係が無視できません。 血液中で酸素を運ぶ赤血球の直径は12ミクロン。これに対して、体内に張り巡らされている毛細血管の直径は10ミクロン。 ただでさえ細い血管の中を、老廃物や脂質、糖質でドロドロした血液はスムーズに通れません。 そうなると、高血圧や脂質異常、高血糖を引き起こし、動脈硬化が進行して狭心症や脳梗塞を招く危険が上昇してしまいます。 その一方、筋肉年齢が若い人は、血液中の余分な脂肪や糖がよく燃やされ、 ドロドロとした血液が浄化されてサラサラになっています。 しかも、筋肉のミルキングアクション(筋肉によるポンプ作用)によって全身の血流が促進されます。

漢方では、血液の循環が滞った状態を「お血」と呼んでいます。 このお血が、多くの現代人を悩ますさまざまな不快症状を引き起こしているのです。 例えば、ドロドロ血液により血液の循環が悪くなり頭に上った血液が下がりにくくなると、 頭重・のぼせ・めまい・耳鳴りが生じてきます。 皮膚ではニキビや吹き出物ができやすくなるほか、老眼や白内障、精力減退も起こりやすくなります。 特にお血の影響を受けやすいのは女性です。生理痛や生理不順、子宮筋腫・子宮内膜症・卵巣嚢種・更年期障害などの 婦人病の多くは、お血や冷え性が根本的な原因ですが、どちらも筋肉年齢が衰えることによって体の血液循環が悪くなったり、 基礎代謝が低下したりするために生じてくるものなのです。

そしてもう一つ。筋肉年齢の衰えは、「鬱」を引き起こすともいわれています。 中高年になると、鬱を訴える人が増えてきます。これは筋肉年齢の衰えにより体温が低下することと大きく関係しています。 その証拠に、鬱状態は朝や午前中の体温が上昇しきっていない状態では悪化し、 体温が上昇した夕方になると改善するのがふつうです。 あるクリニックでは、筋肉年齢が若返る指導をすると、基礎体温が徐々に上昇し、 それに伴って鬱が改善する人が少なくないと報告しています。

このように、筋肉年齢の衰えは、万病と老化と短命化の重大原因になるのです。


■スポーツ用品専門店

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