【質問】医療用といっても”麻薬”は怖いのでは?

麻薬と聞くと乱用薬物を連想し、”依存が起きてやめられなくなるのではないか””体が弱って寿命が縮むのではないか”と思ってしまうのですが。

【答】

麻薬とはいっても、がんの痛みに用いる医療用麻薬の場合は、依存を起こしにくい使い方があるので、正しく使っている限り、心配はいりません。 痛みがあると、よく眠れない、食欲がなくなる、イライラするなど、心身の大きなストレスとなります。 それを我慢しながら治療するのは、体にとって良いはずがありません。 痛みをうまく和らげれば、ぐっすり眠れて、食欲が増し、心も落ち着くなど、さまざまな良い効果が得られます。 それが免疫の働きを高めたり、治療に取り組む体力や気力を高めることにも繋がります。 がん治療に加えて早期から緩和ケアを受けた人たちの生存率が向上していることからも、早く痛みを取ったほうがむしろ寿命が延びると考えられます。 痛みを我慢する必要はないのです。