脳梗塞Ｑ＆Ａ

◆答

脳梗塞は早朝に多く発症します。従来、これは夜中に脱水症状が起こって血圧が下がり、脈が遅くなって脳への血流が減るため と考えられていました。そのため、寝る前に水を飲むとよいといわれてきました。 しかし、実際には「モーニングサージ」という血圧の変動が発症に大きく関わっていることがわかってきました。
一般に、血圧は活動中には高く、睡眠中は低くなり、起床前には活動に備えて上昇していきます。 モーニングサージとは、起床前に血圧が急激に上昇することを指し、脳梗塞の引き金になると考えられています。 適度な水分摂取は必要ですが、夜中に何度もトイレに行くほど、過剰に水分を摂る必要はありません。 脳梗塞の予防のためには、喫煙や運動不足、肥満といった危険因子を減らす方が大切です。