■舞茸(マイタケ)

●中国医学の考え方

マイタケは「気」を補い、免疫の働きをよくします。特に「肺」の機能を高めるので、空気が乾燥する秋に勧められる食材です。 乾燥による「肺」の機能低下を防ぐので、風邪の予防や、呼吸器の病気がある人に特によいとされます。 生よりも干したもののほうが、より栄養価は高まるとされています。 また、他のキノコ類も肺によいものが多いので、秋には積極的に摂るとよいでしょう。


●主な栄養と働き

マイタケの成分は、約9割が水分です。低エネルギーで食物繊維が豊富なので、便秘や生活習慣病の予防に役立ちます。 また、カルシウムの吸収を助けるビタミンDも含みます。近年、マイタケの食物繊維のうち、β-グルカンやα-グルカンに注目が集まっています。 これらには、免疫の働きを高める作用があるという研究があります。


●マイタケの調理法

食物繊維が豊富で腸内環境を整える優秀食材として知られるマイタケ。 マイタケに含まれるD-フラクション、X-フラクションという成分は 糖尿病の予防効果があると言われています。 この成分を効率的に摂るためにはさっと炒めるか揚げ物にするかです。 ポイントは100℃以下の熱で調理することです。