ヒーリング・セラピー

ヒーリング』とは「癒やし」を意味する言葉で、 動物療法・園芸療法・音楽療法・ヒーリングミュージック・ アニマルセラピー・アロマセラピー・カラーセラピー・アートセラピー・リラクゼーションなどをはじめとして、 整体やマッサージ・リフレクソロジー・鍼灸などの施術、レイキやそれに類似するエネルギーワーク、 さらには、神や高次のエネルギー・精霊や自然の力を純粋な祈りや信仰によって引き出して行うスピリチュアルなものまで、 数えきれないほどの方法が存在します。一般的には、癒やしに関係するものはすべてヒーリングと総称されており、 ヒーリングとは何かという明確な規定はありません。


■ヒーリング・セラピーの定義

▼セラピー(テラピー)
『セラピー』とは、ギリシャ語の仲間同志という意味の“セレウポン”から来ており、 二人の人間が同じ目的に向かって一緒に働いているという基本概念を表します。 セラピーには、主なものとして「アロマセラピー」や「カラーセラピー」「アートセラピー」 「アニマルセラピー」「森林セラピー」「催眠セラピー」などがあります。

▼ヒーリング
リラクゼーションという感じの軽い意味から、難病やトラウマからの開放も含めて、 心と身体の健康を回復する、という意味でも『ヒーリング』という言葉が使われています。 「生体エネルギー療法」ともいわれ、東洋の気功に心理学を足したようなものとされています。 人間の体にはエネルギーフィールド(オーラ等)があり、肉体と精神的な部分と密接な繋がりを持っています。 つまり肉体や精神に問題がある場合、体のエネルギーにも影響があります。その逆も然りです。 ヒーリングではその問題となる部分の解決に向けてカウンセリングや、キレーション(手を当ててエネルギーを流す施術)等を行います。

■ヒーリング・セラピーの種類

注意:以下のヒーリング・セラピーの分類は、私が勝手に分類したもので、学問的根拠は全くありません。


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●一般的なヒーリング・セラピー

アロマテラピー

アロマテラピー(アロマセラピー)という言葉は、20世紀初頭、フランスの化学者ガットフォセが実験中の事故で火傷を負い、 ラベンダーの精油(エッセンシャルオイル)を用いてその効能を自ら体験したことから、 この植物療法をアロマテラピーと命名したことが始まりです。 昔から、『医香同源』とも云われるように香りには不思議な力があります。 アロマテラピーは、花や木など天然の香りの発する油(精油)やお香で嗅覚を刺激し、 ストレスを解消したり心身をリラックスさせたりする代替医療の療法の一つです。
社団法人日本アロマ環境協会では、アロマテラピーを次のように定義しています。

▼アロマテラピーは精油を用いてホリスティックな観点から行う自然療法である。
▼アロマテラピーの目的は以下のとおりである。
1. リラクセーションやリフレッシュに役立てる
2. 美と健康を増進する
3. 身体や精神の恒常性の維持と促進を図る
4. 身体や精神の不調を改善し正常な健康を取り戻す


『アロマオイル』
『アロマオイル(エッセンシャルオイル、精油)』とは、ハーブなどの植物の有効成分を抽出した揮発性のオイルのことを言います。 植物の葉や花、果皮、樹皮、樹脂などから得られ、植物により異なる香りや成分を持っています。 アロマオイルは、アロマセラピーに使用され、その香りが疲れた心身を癒し、ストレスからくる緊張をほぐし、怒りを和らげて疲労を回復させます。 また、アロマミストから発せられる「マイナスイオン」は、「空気のビタミン」といわれ、 爽快な気分と心身の癒しをもたらします。

『アロマポット』
『アロマポット』は、アロマオイルを温めて香りを出す道具のことで、 下からろうそくでアロマオイルを温めて、芳香を拡散します。 ろうそくの光は、見ているだけでも癒し効果がありますし、ロマンティックな気分を高めてくれますから、女性にとても人気があります。 ただ、これまではろうそくタイプのものが主流でしたが、やはり火を使うということで危険なので、 最近では電気で温めるタイプのアロマポットも販売されていて人気があります。 電気のタイプも色々なデザインが取り揃えられるようになりましたから、 とてもお洒落なものやろうそくに負けないくらいロマンティックなものもあります。

『アロマキャンドル』
簡単に言ってしまえば、アロマキャンドルとはアロマテラピーで使用するキャンドルです。

『アロマディフューザー』
『アロマディフューザー』は、アロマオイルや香料などを超音波の振動で エッセンシャルオイルの霧(アロマミスト)に変え、 アロマオイルの効能を部屋に広げるアロマテラピーグッズです。 熱を加えないため、香り成分の変質が少なく、精油本来の香りが楽しめ、広範囲に香りを広げることのできる芳香器です。 アロマ ディフューザーは、アロマキャンドルやアロマライトなどに比べ、芳香の拡散性が高く、 またアロマオイルの成分も安定的に広げることができるので、本来のアロマ効果を感じることができます。 また、火事や火傷などの危険性もありません。 アロマミストの光と香りが疲れた心身を癒し、ストレスからくる緊張をほぐし、怒りを和らげて疲労を回復させます。 また、アロマミストから発せられる「マイナスイオン」は、「空気のビタミン」といわれ、爽快な気分と心身の癒しをもたらします。

『アロマディフューザー付加湿器』
「アロマディフューザー」は、アロマオイルや香料などを超音波の振動でエッセンシャルオイルの霧(アロマミスト)に変え、 アロマオイルの効能を部屋に広げるアロマテラピーグッズです。 「加湿器」は、ヒーターの熱で水を熱し、その蒸気で空気を加湿します。 『アロマディフューザー付加湿器』は、その両方の機能を備えたもので、 アロマミストの光と香りが疲れた心身を癒し、ストレスからくる緊張をほぐし、 怒りを和らげて疲労を回復させます。 また、アロマミストから発せられる「マイナスイオン」は、「空気のビタミン」といわれ、爽快な気分と心身の癒しをもたらします。

『アロマキューブ』
アロマディフューザーの一種です。

『アロマライト(アロマランプ)』
『アロマライト(アロマランプ)』は、「アロマセラピー」を行うための一方法です。 「アロマセラピー」は、心や身体のバランスを崩した人々が、心身をリラックスさせ、正常に戻るためのサポートとして、 大きな力を発揮する優れた方法ですが、その際に通常は「アロマポット」を使うのが一般的です。 しかし、キャンドル方式のアロマポットは火を扱うので、正しく使わないと危険が伴います。 それに対して、アロマライト(アロマランプ)は、キャンドルの代わりに電球やヒーターなど 電気の熱で精油を温めるので安全です。 アロマポットよりは高価ですが、キャンドル代が節約でき、長い目で見ればアロマポットよりお徳ですし、 照明としても、電球を使用しているアロマライトは蛍光灯では味わえない温かみのある雰囲気が楽しめます。

お香

昔から、『医香同源』とも云われるように香りには不思議な力があります。 『お香』は、誰でも持ち得るネガティブな感情(不安や緊張、嫉妬、恐れなど)のバランスを取り戻す自然のヒーリング方法です。 日常生活において陥りやすいストレスや心身疲労を、癒すことができます。 『お香』は、普段の生活の中で誰でも手軽に、簡単に取り入れることができます。 エッセンシャルオイルなどと違って、専用のアロマディフューザーやアロマポットがなくても、 香立てと火さえあれば、誰でもどこでも簡単に香りを楽しめます。

◆フラワーエッセンス

フラワーエッセンスとは、花の持つエネルギー(波動)、エッセンスを純粋な水に転写した飲料です。 自然界の中の、花や植物、鉱物といった生物のエネルギー情報(波動)を、水に転写し、人間の心と体、 精神の調和に活用したものがフラワーエッセンスです。 それを飲むことによって、ショックやストレス等でマイナスに傾いている心の状態を回復させていき、 本来その人が持つバランスが取れた状態に戻していくことで、様々な心の問題を解決に導いていきます。 つまりフラワーエッセンスは、自分が持っていないものを外から持ってくるというものではなく、 自分の意識の中にある良い面を輝かせてくれる手助けをしてくれるものです。
エッセンスは医薬品のように身体的な病気や病状に直接作用するものではありませんが、 花の持つエネルギーが人々の感情に働きかけ、心のバランスを取り戻すことによって、自然治癒力をもたらし、心身を健康に導いてくれます。 性格や現在の心の状態から、それにふさわしいレメディをとることで、感情の乱れを改善する手助けとなります。

バッチフラワー
世界60カ国以上、70年以上もの伝統のある植物を用いた癒しの自然療法の 『バッチフラワー』は、フラワーエッセンスの一種です。 バッチフラワーは、植物の力を借りて、誰でももちうるネガティブな感情(不安や緊張、嫉妬、恐れなど) のバランスを取り戻す自然のヒーリング方法です。

◆音楽療法

人は誰しも好きな音楽や音を聞くとき、心穏やかになったり、楽しくなったりと、精神が癒されていくことは遥か昔から本能でわかっていました。 それを理論的に音楽、または音(波の音、小鳥のさえずり、木々をすり抜ける風の音など)を聴くことによって精神的に癒しを行う方法です。 また最近では、必ずしも耳に聞こえる音(可聴領域・16〜20000ヘルツ)だけではなく、 耳に聞こえない20000ヘルツ以上の超音波にも癒しの効果があることがわかってきました。 この作用を利用した療法が音楽療法です。

ヒーリングミュージック
これはその名の通り、聞いていて心が落ち着くような音楽、そして心や体のバランスを整えて癒しを与えてくれるような音楽のことをいいます。 ヒーリングを音楽で行いたい時は波の音や風の音、小鳥の鳴く声などの自然の音や、イージーリスニングも良いでしょうし、 クラシックだとモーツアルトやバロック音楽なども良いといわれます。

◆アニマルセラピー

アニマルセラピーとは一般的に、アニマル・アシステッド・セラピー(動物介在療法:AAT)と 動物介在活動(AAA)を併せてアニマルセラピーと呼んでいます。 アニマル・アシステッド・セラピー(動物介在療法:AAT)とは、動物を参加させて治療をアシストするセラピーです。

▼イルカ療法
イルカ療法は、自閉症を中心とする発達障害への適応の為の研究がさかんに行われ始めています。 他にも、不登校などの心的障害の改善、身体的機能障害などにも応用されています。
▼乗馬療法
アニマルセラピーの一種で、乗馬によっていろいろな健康増進を求めることを乗馬療法といいます。

◆森林セラピー

森林セラピーとは、森林の地形や自然を利用した医療、リハビリテーション、カウンセリングなど、 森林環境を総合的に使いながら健康を増進していく取組みであり、 森林レクリエーションを通じた健康回復・維持・増進活動でもあります(林野庁)。
ヨーロッパにおいては、森林と温泉地を活用した森林療法の実践例があり、 特にドイツでは「クナイプ療法」という120年の歴史を持つ自然療法もあります。 近年、日本でも注目されてきており、具体的には次のようなものが挙げられます。
・森林浴を代表とした森林レクリエーション
・樹木や林産物を活用した作業療法(園芸療法も含む)
・森林内を歩きながらのカウンセリングやグループワーク
・森林の地形や自然を利用した医療リハビリテーション
・森林における幼児保育
・林産物を利用したアロマセラピー

◆カラーセラピー(色彩療法)

カラーセラピーとは色に表された心と身体の状態を読み取る色彩治癒法で、 機能心理学に基づき、色彩の心身に与える効果を利用して安らぎを与えたり、 心身のバランスを整えて、心身を癒していくものです。

▼カラーヒーリング
カラーヒーリングとは、自分の身の回りにある色を見たり、その色に包まれる (服を着たり、壁やカーテンの色などにとり入れる)ことによってその色の持つパワーを吸収し、身体のバランスを整えていこうというものです。
▼オーラソーマ
オーラソーマ (Aura Soma)は1983年にヴィッキー・ウォール(女性)によって生み出された、カラーセラピーの一つです。

◆アートセラピー

アートセラピー(ArtTherapy)は、絵を描くことによって心を癒す、欧米生まれの新しいケアの手法で、 心理療法や心理検査法として現在広く使われています。 アメリカのマーガレット・ナウムブルグが、精神医学と芸術表現に治療という関連性を見出したのが、 アートセラピー(アートワーク)の始まりではないかといわれています。

▼ヒーリングアート
ヒーリングアートとは、人に癒しを与える芸術のことを言います。 芸術というと、彫刻やオブジェなど分野もさまざまですが、「癒し」のアートというと、 その多くは絵画で作品が作られいることが多く、心を落ち着かせてくれる自然の絵画や風景などもあり、美しい色彩が主なものもあります。

◆園芸療法

人間は緑に接する事によって、心が和み、活力が向上し、元気になるといった現象を利用した民間療法の一つです。

◆音響療法

イギリスの医師・マナーズ博士が考案した、生命共鳴調和音を用いた療法です。 健康なときに発信している身体部位や臓器の音を約4000種類まで解明し、 現在実用で約600種の音のパターンを組み合わせ、その音を共鳴(レゾナンス)させることで医学や健康の領域に応用活用されています。、 肉体的、精神的あらゆる治療に用いられて、難病の治療などにも効果を上げ世界中で大きな反響を得ている、21世紀の画期的なセラピーです。


◆イトオテルミー療法

イトオテルミー療法は自律神経系・内分泌系・免疫系の働きを調整して、生命を維持する機能(ホメオスターシス)や自然治癒力を高める家庭健康療法です。

◆催眠療法(ヒプノセラピー)

催眠療法(ヒプノセラピー)とは、催眠を利用した心理療法の総称で、無意識(潜在意識)の領域に働きかけ、 症状や悩みを取り除いて行く方法です。 近代催眠療法の歴史は、19世紀オーストリアの医師フランツ・アントン・メスメルに始まるといわれています。 催眠療法は、1958年に米国医師会に正式に認知された後、べトナム戦争で心を病んだ帰還兵の治療で再認識されて長足の進歩を遂げました。 現在は、歯科を始めとする医療現場で、催眠は精神医学の重要なテクニックと認められ、その科学的根拠も明確にされています。 また、カウンセリングの際の有力な技法のひとつとしてなど、様々な現場でも幅広く使われています。

▼ヒプノヒーリング
ヒプノヒーリングとは、ヒプノセラピーとも言います。 ヒプノヒーリングとは、21世紀最も期待の心理療法で、前世療法で話題になったブライアン・ワイス博士も提唱する最新の催眠療法を取り入れており、 自分ではどうすることも出来なかった潜在意識に強力にアプローチする究極のヒーリングです。 潜在意識とは自分で気づいていない意識のことで無意識のことを言いますが、 自分で気づくことのできる意識は「顕在意識」といい、無意識に対して「表層意識」とも言います。 ヒプノヒーリングは催眠を行い、潜在意識に入り込みます。 表層意識では潜在意識に残るようなことを捉えることはなく、逆に潜在意識では自分の体験したことなどを時間に限らず全て思い出すことができるようです。
▼前世療法
催眠療法の一種で、自らの潜在意識下に抑圧されている記憶や意識を救い上げ、 さまざまな問題を解決に導いてくれるセラピーです。 催眠によってリラックスしていって、全身の筋肉の力をゆるめると、リラックスした状態(催眠状態)になります。 その状態において、セラピストがある特定の前世、今の自分の問題と関わりのある過去世へと誘導させて、 クライアントさんに体験をさせることにより、自分自身や、自分と関わりのある人との関係が分かるというものです。 過去世の人生を再体験することにより、自分は何を感じ取ったのか、学び取ったのかを知り、現世はもっとよりよく生きるためにどうしたらいいのか、 自分の魂の本質に聞いてみることにより、問題の解決が図れるということです。
▼インナーチャイルドセラピー
催眠療法の一種です。 インナーチャイルド(内なる子ども)を誰でももっていて、その内なる子どもが抱えているトラウマ(傷)を癒してあげることです。

◆NLP

世界最高の催眠療法医といわれる、精神科医ミルトン・エリクソン博士の治療法をモデルに研究し、構築されたセラピーです。 その人の状態に対応して、実にさまざまなテクニックを駆使したセッションを行う心理療法です。

◆退行睡眠

退行睡眠とは 原因となった出来事を思い出し 解決にむけ、行動するといったセラピーの一種です。

◆右脳開発法

右脳開発法とは、本来あまり使われていない右脳の働きを活性化させることにより、眠っていた脳力(能力)を開花させ、 ビジネスや人生などに役立てるというものです。 右脳は(直感、想像力、イメージ記憶、瞬間記憶、長期記憶、ヒラメキ、創造力、芸術脳、潜在意識)の働きを司るといわれています。 そこで右脳を活性化させることによって、記憶力が向上し、 芸術的な感性やアイデア(突発的なヒラメキ)も養うことができます。 これらの脳力を引き出す事で今まで使われていなかった潜在意識も同時に活性化できます。