HTLV成人T細胞白血病 検査 (血液DS)の郵送検査・郵送検診

郵便による癌検診。自宅で検体を採取し郵送するだけで簡単にHTLV成人T細胞白血病 検査 (血液DS)が受けられます。 病院に行く時間の無い方に最適です。


■HTLV成人T細胞白血病

成人T細胞白血病ウイルス(HTLV-1)とは、白血球の一種であるリンパ球に感染するウイルスで、母乳のほか血液、性的接触を介しての感染があります。 現在我が国において、輸血血液からの感染については、1986年に安全検査が導入されてから、報告されていません。
厚生労働省が、2006?07年に初めて献血した全国の約119万人を対象に実施した調査によれば、3787人の感染が確認され、 これにより、国内で約108万人の感染者がいると推計されました。 この調査は、前回の調査(1988?90年度)から約20年ぶりに行われたもので、総数こそ、当時の国内感染推計である、約120万人と大差なかったものの、 感染者の地域別割合がもともと高かった九州で減少(前回の50.9%から41.4%)し、関東(10.8⇒17.3%)や中部(4.8⇒8.2%)、近畿(17.0⇒20.3%)の 大都市圏で増加したことが判明しました。

これについて、研究班の公式見解は、感染者が多い九州からの人の移動が背景にあると指摘しています。 このウイルスに感染すると、その中の一部の人が成人T細胞性白血病(ATL)、HTLV-1関連脊髄症(HAM/TSP)、HTLV-1ぶどう膜炎(HU)などの病気になります。 ATLを発症すると死亡率が高く、人口動態統計によると2007年には全国で1075人が亡くなっています。
キャリアからの発症率は、一番発症率の高い成人T細胞性白血病(ATL)でも、感染者全体の2.5?5 %程度と言われ、そんなに高いものではありません。 さらに、成人してから性行為を介して感染した人で、ATLを発症した人はこれまで確認されていません。 つまり、ATLという病気を発症するには、赤ちゃんの時に、キャリアであるお母さんの母乳から感染し、自分もキャリアとなって成人した、 という条件が必要になるのです。

じゃあ、キャリアのお母さんが母乳をあげなければいいじゃないか、という議論が生じてきそうですが、 現在の我が国における母子衛生では、妊婦全員に対して、HTLV-1抗体測定を施行してない、ということがあり、(2014年2月現在、実施率は高まっています) その妊婦が、キャリアか否かという判断がされていない場合が、少ないながらもあると言えます。 そして、もし仮に、キャリアであることが分かって母乳をあげずに赤ちゃんを育てたとしても、不幸なことに、どうやっても、 約3%の赤ちゃんが、キャリアとなってしまうという現実があります。

ここまで読んでいただけた方には、この疾患の特徴がだいたいお分かりになっていただけたと思います。 そうです。この疾患は、性行為感染するにも関わらず、成人してからの感染は、その人本人の生命に影響を与えません。 影響を受けるのは、その一代後の世代に生きる、小さな子供達なのです。 我々には、その子供らを感染から守ってやる責任があるのです。