超睡眠法第1章
『ピークシフトで脳をマネジメントする』③通勤

通勤①電車の中でも光を浴びることが大切。


■通勤途中でコンディションをピークに!

◆さらに光を浴びて眠気をシャットアウト

家を出てから会社に行くまでの間にも、睡眠の質を上げられるチャンスはいくつもあります。 まず心掛けておくべきことは、なるべく光を見ることです。 前にも述べましたが、起床から4時間以内に光を見るとメラトニンが減少し、夜の良質な睡眠につながります。 徒歩や自転車で通勤する方は問題ありません。しかし地下鉄通勤の方は光に当たる機会が少ないので、 夜ぐっすり眠るために、なるべく光に当たる通勤ルートを考慮しましょう。 それでも家から会社までの間に光を浴びるるルートがない場合は、出勤後に窓際に立ち、しばらく光あたってみましょう。 起床から4時間以内であれば、メラトニンが減少し、脳を目覚めさせることはできるので、「光が当たらないから」と諦めず、 実行してみましょう。電車通勤の方は、込んでいなければ光が当たる方にいるとメラトニンを減らせます。 少し場所を替えるだけで明るさの度合いは大きく変わります。こうしたちょっとした習慣づけが、自分の生活に役立っていくのです。


◆なぜ人は電車の乗ると眠くなるのか?

ちなみに電車に乗るとついウトウトしてしまいますが、これは体のメカニズムが関係しています。 人間の脳には、体の傾きを感知する「前庭感覚」というものがあります。 この感覚が体の傾きを感知し、調整をはかっています。 普段歩いているとき、私たちの頭は上下に動きますが、そこで「気持ち悪い」と感じないのは、脳内の前提感覚が作動しているからです。 この前庭感覚は、「上行性網様体賦活系」という脳を活性化させるための神経系統と接続しています。 ここは、神経細胞と神経線維が網の目のように張り巡らされています。不意に揺れると前庭感覚が上行性網様体賦活系を刺激し、 脳が目覚めます。 それとは対照的に、ゆっくりリズムを刻むように揺れると脳を目覚めさせる働きは弱くなり、やがて眠気が襲ってきます。 このため、電車に乗ると眠くなってしまうのです。朝眠るのは特に問題ありませんが、帰宅時に電車で寝ると睡眠のリズムが崩れ、 仕事や生活に支障を来すサイクルができてしまいます。

【細切れの時間を有効に使うのがポイント】

通勤途中やちょっと手が空いた時間など、細切れの時間をいかに有効に使うかが睡眠の質を上げるためには重要なポイントとなります。 会社に行くまでの間にも、夜ぐっすり眠るためのヒントはいくつも隠されているのです。