霊芝

古代より霊芝は中国で漢方として、 免疫強化を始めとして様々な用途に使用されてきました。 現代では研究が進み、 動脈硬化、血栓、心臓疾患、 糖尿病などの生活習慣病予防にも有効だということがわかりました。 また抗ヒスタミン作用があることからアレルギー症状を軽減します。 不眠症にも効果的です。 疲れがたまって身体免疫機能が低下している時にお薦めするサプリメントです。


■霊芝

「霊芝(れいし)」は、サルノコシカケ科に属し、マンネンタケ、門出茸、仙草、吉祥茸などたくさんの別名を持ちます。 広葉樹の枯れ木などに生える珍しいキノコであり、中国医学では伝統的に利用されてきました。 これまでに数多くの基礎研究によって、霊芝による抗癌作用が示されてきました。 ただし、臨床試験のデータはまだ十分とはいえません。

霊芝には、「β-グルカン」などの多糖類をはじめ、 有機ゲルマニウムなどがバランスよく含まれています。 そのサラサラ効果はさまざまな健康数値を正常にし安定させ、身体をトータルに整えるといわれ、 つらい部分にだけ働きかける対処法とは違い、穏やかな安心感のある健康づくりが期待できます。 また、サラサラ効果で栄養素が全身にくまなく運び込まれ、不要物の排出がスムーズになるといわれています。

中国では副作用がないものを上薬といいいますが、霊芝はその上薬の代表的なものとして数千年の昔から重用されてきました。 中国の最も古い医学書『神農本草経』に霊芝の記載があり、明の時代に出版された『本草網目』にも「久しく食すれば、 身を軽くして老いず、歳を延ばして神仙となる」と記されています。 現在でも本場中国では高価な薬膳料理に使われるなど、安心して健康づくりができるものとして親しまれています。


●期待される効能

の予防や治療効果、免疫賦活作用、 高血圧糖尿病脂質異常症といった生活習慣病の予防や改善。メラニン合成抑制作用。


●作用メカニズム

有効成分として、β-グルカンなどの多糖類や、ガノデリン酸などのトリペルテン類が豊富であり、免疫賦活作用や抗癌作用を示します。 また、ヘミセルロースという食物繊維にも抗癌作用があります。もっとも生理活性が高いのは、多糖類とトリペルテン類であるとされます。 例えば、β-D-グルカンは、基礎研究において、免疫担当細胞であるマクロファージを刺激し、TNF-α(腫瘍壊死因子)やIL(インターロイキン)-10といった 物質の産生を促進することが報告されています。 また、培養菌糸体から分離されたテルペン類は、肝癌を抑制する作用が示されており、これは、ガノデリン酸の働きであると推測されています。 その他、エルゴステロールやクマリン類、精油成分など多くの成分が同定されています。 霊芝による効果として、血小板凝集を抑制する作用や、高血圧を改善する作用などが示されてきました。


●科学的根拠

動物実験やヒトの癌細胞を対象にした基礎研究では、霊芝による免疫賦活作用、抗癌作用、高血圧改善作用、抗ヒスタミン作用などが数多く報告されてきました。 さらに最近では、霊芝の有効成分がどのようなメカニズムで作用を発揮するかについての基礎研究も盛んに行われており、 霊芝による細胞内情報伝達経路についての基礎研究も盛んに行われており、霊芝による細胞内情報伝達経路についても明らかにされつつあります。 日本の主要な医学関連学会で報告された研究では、霊芝の抗腫瘍効果、血糖値上昇抑制効果、放射線防御効果、抗酸化活性、慢性感染症に対する効果、 メラニン合成阻害作用、マクロファージ活性化作用、血圧上昇抑制作用などが示されてきました。 しかし、医学的な評価の対象となる臨床試験は、まだ十分とはいえません。 なお、欧米の医学専門誌に報告された症例として、霊芝を含むキノコ類と 大豆イソフラボンのサプリメントによって、 前立腺癌に対する効果を認めた研究があります。


●摂取方法

有効成分の持つ抗癌作用や抗酸化作用などによって生活習慣病の予防を目的とする場合、短期間では効果が期待できないので、継続して利用します。 霊芝には、霊芝そのものを煎じて飲むものから、粉状・粒状などさまざまな商品があります。 値段も1ヶ月分で数千円~数万円のものまでさまざまです。これは成分量を高めたり、 飲みやすくするためにかけた加工の手間と原料となる霊芝の品質の違いによるものです。 効果を期待して飲む場合は、

①成分量の多いもの
②原料の品質にこだわったもの
③毎日続けられる飲みやすいタイプ
を選んでください。


●注意事項

通常の食材に近い成分であり、問題となる健康被害や副作用は知られていません。 他のサプリメントや医薬品との相互作用は報告されておらず、併用は問題ないと考えられます。 特に生活習慣病の予防や治療に関しては、他のサプリメントとの併用による効果が報告されています。 なお、霊芝を癌の治療目的で使用する場合、必ず主治医に相談の上、利用します。


■鹿角霊芝(ろっかくれいし)

キノコ類の中でも飛び抜けたβグルカン量

キノコ類などに含まれるβ-グルカンは人が持つ“元気になろうとするちから”をサポートする注目の健康成分です。 これを多く含む食品としてアガリクスや霊芝が有名ですが、 β-グルカンの含有量と健康パワーにさらに優れた驚異のキノコとして知られるのが、 霊芝の中でも逸品とされる『鹿角霊芝』です。 鹿角霊芝は、一般霊芝を栽培する中の突然変異により発生したもので、 1万本中からほんの数本しか採れないことから「霊芝の王様」「幻の和漢薬」とも言われ、 形状が鹿の角に似ていることから「鹿角霊芝」と呼ばれています。 古くから珍重され、中国や日本においても献上品とされてきました。 鹿角霊芝は特殊な環境でしか育たない希少なキノコで、古代中国では山奥でしか採れず、 発見されると皇帝に献上され国をあげての祝宴が催されるほど価値のあるものだったといわれます。

鹿角霊芝は、数あるキノコ類の中でも飛び抜けたβグルカン(高分子多糖体)量を保有するたいへん希少な植物です。 昨今では世界各国の代替医療最前線で殺癌物質として注目を集めていることから、安定生産、品質確保を目指し各地で栽培が行われるようになりました。 しかし室温、湿度の管理が極めて繊細であり、歩留まりや品質が安定しない、また本格的に安定栽培するには高額な設備投資も必要となることなどから、 年間を通して高品質の「鹿角霊芝」を供給する業者は数少なく、今後も希少であることに変わりはありません。

●鹿角霊芝とアガリクスとの違い

「鹿角霊芝」は、現在栽培されているキノコ類の中で高分子多糖体であるβグルカンを最も多く含有(キノコ類NO.1)しており、 βグルカン含有植物として最も有名なアガリクスを軽く凌ぐばかりか、 βグルカンの種類の中で最も医療機関が注目するβ1・3Dグルカンが主(キノコ類NO.1)として含有されているのです。 アガリクスの主たるβグルカンは(1・6)、メシマコブは(1・4)、 鹿角霊芝とハナビラタケのみが(1・3)Dグルカンを主として含有しているのです。 つまり、目的とするβグルカン(β1・3Dグルカン)を摂取するにあたり、最も少量で済む植物が鹿角霊芝ということになります。