狭心症・心筋梗塞

心臓病は現在、日本人の死亡原因の第2位ですが、その大半は心筋梗塞や狭心症です。 狭心症心筋梗塞の症状というと、”締め付けられるような胸の痛み”が一般的ですが、 首や肩、上腕、背中など、一見心臓とは関係のなさそうな部位にも、痛みが起こることがあります。


■「狭心症・心筋梗塞」とは?

心臓は「心筋」と呼ばれる筋肉でできており、健康な人では1日に約10万回拍動しています。 心臓には、全身に血液を送り出すポンプの役割があり、そのためには心筋にも酸素と栄養が必要になります。 この心筋にそれを供給しているのが、心臓を冠のように取り巻く「冠動脈」という血管です。 『狭心症』は心臓に栄養を送る「冠動脈」の内腔が狭くなり、 血液の流れが悪くなって、心筋が一時的に酸素不足に陥ることで起こります。

冠動脈の一部が狭くなって、その先の心筋に十分な血液が行かなくなると、心筋は酸素や栄養が 足りなくなって働きが低下してしまいます。このような血液不足の状態が一時的に起こるのが 「狭心症」で、発作が起こると、「胸の痛み」などの症状が現れます。 一方、冠動脈が完全に詰まって血流が途絶えると、心筋の一部が壊死してしまいます。 これが『心筋梗塞』です。

寒い場所では、肌が白くなることがあります。これは、寒さでは体温が失われないように血管が収縮するためです。 同様に、寒い場所では心臓の血管も収縮するため、狭心症や心筋梗塞も起こりやすくなります。 特に12月から3月にかけては、心筋梗塞などで亡くなる人が多い時期です。 寒さは狭心症の発作の引き金になりやすいだけに、冬季は特に注意が必要です。

心臓病は現在、日本人の死亡原因の第2位ですが、その大半は心筋梗塞や狭心症です。 狭心症や心筋梗塞の症状というと、”締め付けられるような胸の痛み”が一般的ですが、 首や肩、上腕、背中など、一見心臓とは関係のなさそうな部位にも、痛みが起こることがあります。


■狭心症発作の起こる仕組みとそのタイプ

狭心症発作が起こる仕組みには、次の3つのタイプがあります。

▼血管の内腔が狭くなるタイプ
冠動脈の血管壁の最も内側を覆う層を「内皮」といいます。 動脈硬化によって血管が傷んでいると、内皮の下にコレステロールなどがたまり、 「粥腫(アテローム)」と呼ばれる動脈硬化巣ができます。 粥腫は徐々に血管の内腔に盛り上がってきて、内腔が狭くなります。 階段や坂を上るなど、少し強い動作を行うと、筋肉が大量の血液を必要とするため、 心臓はより強く、より速く拍動します。その分、心筋にも多くの血液が必要になりますが、 血管の内腔が狭く、必要な量の血液が確保できないために、 心筋が一時的に血流不足(虚血)になって発作が起こります。 労作時狭心症に多いタイプです。発作が安定していれば、すぐに心筋梗塞に移行する危険性は低いと考えられます。

▼血栓ができるタイプ
動脈硬化が進行して、何かの拍子に粥腫を覆っている内皮が破れると、 そこに血小板が集まって、「血栓」と呼ばれる血の塊ができます。 それにより、冠動脈の内腔はますます狭くなり、血栓の大きさによっては、血管を完全に詰まらせてしまいます。 そのため、心筋に酸素や栄養が送られなくなり、心筋の細胞が壊死して、 心筋梗塞を引き起こすこともある、非常に危険なタイプです。

▼血管が痙攣するタイプ (冠れん縮性狭心症)
冠動脈が突然痙攣を起こして、血管の内腔が狭くなります。 発作は安静時に起こりやすく、心筋梗塞に移行することも少なくありません。