菊芋(キクイモ)【糖尿病対策に】

菊芋キクイモ)は欧州で薬に使う、類まれな血糖減らし根菜で、弱った膵臓の働きも高めると注目の的になっています。


●日本には江戸時代に伝来

世界的にみても、『キクイモ』は、糖尿病に対して優れた働きを発揮すると高い評価を得ています。 米国では、20世紀初めに登場したエドガー・ケイシーという人物が、キクイモの働きについて言及しています。 エドガー・ケイシーは、本業は写真家ですが、難病を抱える患者さんに具体的な回復法を教えていました。 彼の活動は40年以上にわたり、そうした数々の教えは本に記録されています。 その教えには「キクイモは天然のインスリンである」と記されており、実際に糖尿病の患者さんにキクイモの摂取を勧めているのです。 ヨーロッパにも、17世紀頃キクイモが伝わり、20世紀に入るとキクイモの本格的な研究が始まりました。 ハンガリー市民病院のアンゲリ博士らの研究グループは、糖尿病の患者さんに2年間、 キクイモを摂ってもらう試験を行ったところ、糖尿病の患者数が約半分に減ったと報告しています。 ハンガリーやドイツなどでは、医薬品としてキクイモが使われているほど、キクイモの働きは高く評価されているのです。

日本では、江戸時代にキクイモが伝来してきましたが、食品として利用されていたものの、科学的な研究は遅れていました。 しかし、近年、キクイモを摂って糖尿病を克服した人たちが続出し、大学や病院でキクイモの研究が盛んに行われるように なっています。例えば、東京女子医科大学の出村博名誉教授は、次のような試験を行っています。
肥満傾向にある38人(平均年齢59歳)に、キクイモの成分を抽出した食品を約7ヶ月にわたり摂ってもらいました。 その結果、約9割(34人)の血糖値が平均して38.5ミリも下がり、中には200ミリグラム近く下がった人もいたと報告されています。 また、ヘモグロビンA1cの数値も、もとの数値が高かった人ほど大きく下がり基準値内かそれに近い数値に改善されていたそうです。


キクイモは、12月から3月頃まで、一部の地域で生の根菜が手に入ります、新鮮なものなら、生でも食べられます。 皮をむいて薄く切り、サラダや酢の物にするといいでしょう。もちろん加熱調理もできます。 みそ汁や煮物の具にしたり、衣をつけて油で揚げたりすることもできます。 水溶性のイヌリンを余すところなく摂るには、キクイモを汁物に利用した時は汁も飲むようにしましょう。 キクイモの血糖降下作用を最大限に生かすためには、食事の最初に食べるのが効果的です。 そうすれば、食後の血糖値の急上昇を抑えることができるでしょう。

ただし、生のキクイモは、長期の保存が難しく、夏の季節に入手することはできません。 また、最近では、キクイモの人気が高まり、長野県や北関東、九州地方など、キクイモを栽培している地域以外では、 生のキクイモを入手するのが困難になっています。 そこで、年間を通してキクイモを摂りたい場合には、キクイモの成分を抽出したサプリメントが市販されているので、 そうしたものを利用するといいでしょう。当然のことですが、キクイモを摂ったすべての人の血糖値が下がるわけではありません。 野菜を中心とした栄養バランスの良い食事を心がけ、適度に運動をすることも忘れないでください。